色は匂へど散りぬる

大阪、正木美術館“物 黒 無  モノクローム”へ。

夢をみるということ。40年に渡り”夢記”を書き残した明恵上人の軸装された断簡は、自分自身への旅の入り口だったのかもしれません。杉本博司”カリフォルニア・コンドル”の前で、この大きな鳥たちが、いつ、どのような線を空に描き、どこへ飛び立つのか、そんなことを僕は考えていました。

京都では寺社のある風景に溶け込んだ紅に黄の自然の色が鮮やかで、それこそ夢のよう。京都には、いろんな場所に魔法のような魅力が残っているのですね。

そして、お目当ての龍安寺へ。座り、庭と過ぎ行く雲を眺め、心の静けさを探すひととき。

 

いつだって、旅はセンチメンタル。京都は、秋、でした。